醤油は、オープンソースだ。 〜変態アングラーのキッチン調味料研究室〜
キッチンが、研究室になった日。
みなさん、こんにちは。 夜な夜なワームを煮込み、ジグヘッドを叩き、気づけばキッチンが「魚を騙すための研究室」と化している変態アングラーです。
今回は釣果報告ではありません。 魚も釣れてないし、写真もない。 でも、語りたいことがある!
ってなわけで今回は**「自作ワームに、何を食わせるか」**の話です。
釣れるワームとは何か、という哲学。
市販のワームは優秀だ。釣れる。間違いない。 でも、私はどうにも「なぜ釣れるのか」を自分で理解したくなってしまう性分でして。
形状? シルエット? アクション? いや、もっと根本的なところに答えがあるんじゃないか、と。
そう、**魚は「嗅ぐ」し「味わう」**んです。
カサゴもメバルも、視覚だけで口を使っているわけじゃない。 バイトしてから「違う」と判断するまでのわずかな時間——そこを延ばせれば、フッキング率が上がる。
そう、口の中にどれだけ長く滞在させるか(笑)
だから私は、自作ワームに「食わせる成分」を仕込むことにした。
添加剤研究、始動。
最初は手探りでした。
エビ油:甲殻類系の誘引成分。効果ありそう。 魚粉:広範な集魚効果。定番中の定番。 味の素:グルタミン酸。アミノ酸爆弾。
どれもそれなりに理にかなっている。 混ぜて、試して、釣って、また混ぜる。
そしてある日、ふと魔が差した。
晩酌の肴に刺身をほ奪っている時にふと
「マテリアルに……醤油、入れてみようか」
醤油は、オープンソースだった。
テーブル上にあった醤油はもちろん減塩(笑)
魚も健康に気を付けてほしいってことで、これをワーム素材に垂らしながら、私は思った。
「これぞ、オープンソース」釣り人に笑われるやつだなと。
でもその結果は、全然笑えないものだった。
まず素材との相性が抜群。 シリコン系の素材にもかかわらず、醤油は馴染んだ。分離しない。沈まない。ちゃんと「一体化」する。
さらに予想外のボーナスが発生した。
色だ。
醤油を混ぜると、ワームがあの飴色に染まる。 そう、モエビカラーに。
名古屋港周辺に生息するモエビ。日中のカサゴが最も意識しているベイト。 その色が、調味料の力で勝手に出てしまったのだ。
刺身食べていなかったらこの発想は無かったのかも!
集魚成分・素材への親和性・カラーリング。 醤油、一石三鳥。
これはもはや釣り界のオープンソース素材だと思う。 誰でも手に入る。
無料公開。改変自由。 なのにポテンシャルは無限大。
このアイデア特許申請しませんのでご自由にお使いください(笑)
でも、問題が出た。(釣りはいつも一筋縄ではいかない)
「よし、醤油カラーにさらに着色して完璧なモエビワームを作ろう」
そう思った瞬間、現実が牙を剥いた。
醤油の飴色が着色剤と混ざるのだ。 狙った色が出ない。くすむ。濁る。
「せっかくのモエビカラーが台無しじゃないか……」
折角うまくいくと思ったのに。。。。
どうする?どうする?ほれほれ!
…..
…..
醤油、
醤油??
ん?
色の無い醤油?!
そこで私は、地元の調味料棚に目をやった。
白醤油という、ローカルアンサー。
愛知・三河の名産、白醤油。 色は淡い黄金色。ほぼ透明と言っていい。
「これだ!!」
白醤油に替えた途端、すべてが解決した。
- 素材への親和性:◎(醤油と同等)
- もっちり感・集魚効果:◎(アミノ酸はしっかり残る)
- 着色への干渉:ほぼゼロ
カラーバリエーションが、一気に自由になった。 グリーン、パープル、グロー、ラメ——何でも乗る。
そして気づいた。 これは名古屋港のローカルベイトを、名古屋の調味料で攻略する!
完全ローカライズの釣りじゃないか、と。
まとめ:キッチンは、タックルボックスだ。
エビ油、魚粉、味の素、白醤油。 全部スーパーで買える。
でも、それを「ワームに入れる」という発想と、「白醤油なら色が邪魔しない」という気づきは、フィールドとキッチンを往復し続けた者だけが辿り着ける場所だと思っている。
醤油は、オープンソースだ。
でも、そこから先のレシピは——わたしの企業秘密です(笑)。

TEAM YMG、今宵もキッチンから一投一会。また週末に♪






